落語絵本の読み聞かせには、何かコツがあるのでしょうか?
また、落語絵本では川端誠作品が人気と聞きますが、ほかのおすすめシリーズがあるのか気になりませんか。
私はもともと落語を聴くのが好きで、息子が落語のおもしろさがわかる年齢になったら一緒に聴けたらいいなと思っていたんですね。
とはいえ、いままでそんな機会はなく、落語を聴かせることも、落語はこんなものと教えることもしないまま…。
ただ、落語絵本はほかの絵本と同じように読み聞かせだけはしていたんです。
先日、ショッピングセンターで「はじめての落語」というイベントがあり、わが息子・博士くんと一緒に落語を聴くことができたんです!
今日の落語ってすごくおもしろかった!
絵本の「めぐろのさんま」も落語なんだよね。
ってことは「じゅげむ」やほかの絵本もあるのかな?
「じゅげむ」の絵本もももちろんあるよ。
落語の絵本、いろいろあると思うから探してみるね!
今回は落語絵本の読み聞かせをするうえでのコツと、川端誠作品をはじめとした親子で楽しめる落語絵本の人気シリーズを集めてみました。
では、さっそくご紹介していきましょう!
落語絵本の読み聞かせのコツは?
先日、生まれて初めて落語を聴いた博士くん6歳。
落語家さんは柳家吉緑さんで、演目は「寿限無(じゅげむ)」。
子どもが生まれてお寺の住職にさまざまな名前を提案してもらった父親が、
子どもの健康を思うあまり、その提案をすべて採用し、
とんでもなく長い名前を作り上げてしまうといったお話。
「じゅげむじゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ…」
長すぎる名前を早口で繰り返すことで、思わず笑いが飛び出します。
“パイポパイポ“や“グーリンダイのポンポコピーのポンポコナー”など、
子どもの心を刺激する楽しいフレーズも気に入ったよう。
さっそく、落語絵本「じゅげむ」を読んでみたいと思いますが…
女優でもなんでもない母親がいきなり落語家さんのようには、もちろんいかないわけで。
事前に一度読んで流れとオチを把握しておく
落語絵本というと、少しかまえてしまうお気持ち、よくわかります。
だからといって、なにか特別なことをする必要はないんですよ。
いきなり読み聞かせをするのではなく、事前に読んで、話の流れとオチをつかんでおくことが重要なんです!
また、ふだん使わない言葉も数多く出てきますので、一度声に出して読んでみるといいですよ。
私も目で追って読むのと、実際に声を出して読んでみるのでは全然違いました。
せっかく読むなら子どもにも楽しんでもらいたいので、落語絵本の読み聞かせをするときには予習を欠かさないようにしていますよ♪
リズムと間を大事にしながら、落語家さんになりきって堂々と
落語絵本は、お話のテンポもとても大事になってくるんですね。
全体のリズムや間を十分にとって読んでみましょう。
ストーリー構成がしっかりしているので、大げさな演技や抑揚をつけなくてもOK!
登場人物の誰のセリフかを意識して読むだけで、子どもたちにもわかりやすく伝わるんですよ。
ぐいぐいお話の世界に引き込まれ、きっと最後のオチまで一緒に楽しむことができるはず。
読み聞かせではあまりオーバーな表現は必要ないと言いますが…。
落語家さんの演目を聴いたことがあるのなら、少しマネする、なりきってみるのもおすすめです!
とにかく、読み手側が堂々と、楽しみながら読むのがいちばん大事かな、と思います。
落語絵本の人気シリーズ28選
川端誠 落語絵本(クレヨンハウス)
ほっこりしたあたたかみのある絵でおなじみの川端誠さんの落語絵本。
こちらのシリーズでは数ある落語のなかでも特に人気が高く、子どもからおとなまでたのしめる噺(はなし)を厳選。
声に出して読みたい、覚えてみたい、誰かに聞かせてみたい。そんな思いが次つぎとわいてくる絵本です。
こちらは15冊出版されていますが現在購入できるのは、以下の7冊のようです。
クレヨンハウス
1「ばけものつかい」
2「まんじゅうこわい」
3「はつてんじん」
4 「じゅげむ」
5「おにのめん」
6「めぐろのさんま」
12「ときそば」
https://www.crayonhouse.co.jp/shop/r/r10751010_dS/
柳家小三治監修 本格らくごえほん(教育画劇)
人間国宝である落語家・柳家小三治が監修した、素朴なあたたさのある版画でおなじみの野村たかあきさんの絵本。
教育画劇
『しにがみさん』野村たかあき/作・絵、柳家小三治/監修
『ねこのさら』野村たかあき/文・絵、柳家小三治/監修
『しばはま』野村たかあき/文・絵、柳家小三治/監修
『そこつ長屋』野村たかあき/文・絵、柳家小三治/監修
『千両みかん』野村たかあき/文・絵、柳家小三治/監修
この5冊がセットになった柳家小三治・監修 本格らくごえほんセット ¥7,150も販売中!
https://www.kyouikugageki.co.jp/bookap/detail/1909/
古典と新作 らくご絵本(あかね書房)
語りつがれる古典落語の魅力と、現代に創作されてきた新作落語を、当代きっての人気落語家たちの言葉と、多彩な顔ぶれの画家の絵で作られた絵本です。
あかね書房
古典と新作 らくご絵本 (1)『ねっけつ! 怪談部』林家彦いち/作、加藤休ミ/ 絵、ばばけんいち/編
古典と新作 らくご絵本 (2)『ろじうらの伝説』柳家喬太郎/作、ハダタカヒト/ 絵、ばばけんいち/編
古典と新作 らくご絵本 (3)『ふどうぼう』林家たい平/作、大畑いくの/ 絵、ばばけんいち/編
古典と新作 らくご絵本 (4)『王子のきつね』柳家三三/作、原マスミ/ 絵、ばばけんいち/編
古典と新作 らくご絵本 (5)『りきしの春』春風亭昇太/作、本秀康/ 絵、ばばけんいち/編
古典と新作 らくご絵本 (6)『ぬけすずめ』桃月庵白酒/作、nakaban/ 絵、ばばけんいち/編
古典と新作 らくご絵本 (7)『とのさまと海』三遊亭白鳥 /作、小原秀一/絵、ばばけんいち/編
古典と新作 らくご絵本 (8)『モモリン』立川志の輔 /作、いぬんこ/絵、ばばけんいち/編
古典と新作 らくご絵本 (9)『だんご屋政談』春風亭一之輔 /文、石井聖岳/絵、ばばけんいち/編
古典と新作 らくご絵本 (10)『夢金』立川談春 /作、寺門孝之/絵、ばばけんいち/編
https://www.akaneshobo.co.jp/special/rakugoehon/rakugo_series/index.html
BL出版の落語の絵本
上方落語の落語家・桂文我がお送りする落語絵本。
でっち(丁稚)とは商家に年季奉公する幼少の者のことをさす言葉で丁稚として働く(奉公する)ことを丁稚奉公(でっちぼうこう)といったのだとか。
江戸時代に特に多かったと言われる、でっちとまぬけなどろぼうがテーマのシリーズ本です。
桂文我のでっち絵本シリーズ、桂文我のまぬけなどろぼうシリーズ(BL出版)各¥1,430
BL出版
桂文我のでっち絵本『お正月』桂 文我/文、国松エリカ/絵
桂文我のでっち絵本『おしりつねり』桂 文我/文、北村裕花/絵
桂文我のでっち絵本『いちはちじゅうのもぉくもく』桂 文我/文、長野ヒデ子/絵
桂文我のまぬけなどろぼう『もぐらどろぼう』桂 文我/文、ささめやゆき/絵
桂文我のまぬけなどろぼう『めがねどろぼう』桂 文我/文、荒戸里也子/絵
桂文我のまぬけなどろぼう『かまどろぼう』桂 文我/文、きたやまようこ/絵
落語絵本の読み聞かせのコツは? まとめ
落語を聴いてからほかにどんなお話があるのか知りたい!と大変興味を持った息子は、
図書館でも落語絵本を自分で探してきて借りてくるようになりました。
寄席に行くことなく、日本の伝統文化に触れられる落語絵本。
日本の歴史をしぜんと学べたり、日常生活であまり聞かない使わないような言葉もたくさん出てくるのもおもしろいですよね。
読み聞かせのコツを気にとめながら、楽しく親子で落語絵本を楽しみましょう!
最後までお読みいただきありがとうごさいました。