「はい、できた!どうぞ。」
ふわりと結ばれた真っ赤な毛糸のリボン。
母が画用紙に穴を開けて毛糸を通し出来上がったのは、自分でお話と絵を書いた「私がはじめて作った絵本」でした。私が6歳のときのことです。
“自分で考えて試行錯誤したものが形になる”
作った絵本を手にしたときのなんとも言えない達成感をいまでも思い出します。それから十数年後…、私は自分が企画・編集した本を世に出すことになります。
「好き」なもの、「やりたい」こと、「なりたい」もの。
あきらめずに続けていれば、夢をかなえることもできる。
私が伝えたいことの一つです。
前置きが長くなりました。はじめまして。ジュンと申します。
この度は、当サイトにお越しいただき、ありがとうございます。
東京都在住で夫と息子の3人暮らし。以前は編集者をしていました。
私の息子は生きものが大好きです。
週末は親子で自然の中での生きもの観察を中心に、子どものその時の興味に沿った体験活動をして過ごしています。
息子が気になったことのタイミングを逃さず、本物(実物)を見せたい、実際にふれさせたいとの思いで、関東を中心に全国の博物館(水族館・動物園・美術館)めぐりもしています。
さまざまな学び体験ツアーを企画しているGifte!(ギフテ)やaini(アイニ)には、ここ数年間でさまざまな企画に参加してきました。
息子の知的好奇心がすさまじく、さまざまなフィールドで目をかけていただくことや、初対面の保護者の方に子育てについて聞かれることがあります。
そこで、いままで自己流で実践してきたことを記録しておきたい、役に立つ情報ならばお伝えしたいと思い、このブログを立ち上げました。
こちらのブログでは、いままで私たち親子が実践してきた「子どもがしぜんに学ぶ育児法」を伝授します。
すぐに実践できる“幼少期に大切にしたい自然の中での熱中体験”について、
また、私と息子が実際に足を運んだ、“イチオシの学べるスポット”も体験や感想なども交えてじっくりと紹介していきたいと思います。
さて、子ども博士くん、博士ちゃん、と聞くとどんなイメージを持ちますか。
ものすごい知識がある子?
人に教えるほどの力がある子?
これから博士くん、博士ちゃんになりそうな子?
いえ、そんなに難しく考えることはないんです。
何かに少しでも詳しかったり、すごく好きだったりしたら、その子は今日から“博士くん”“博士ちゃん”です!
そんなお子さまたち、博士くん、博士ちゃんたちの「好き」をもっと応援してみませんか。
「好き」なものがあると何時間でも夢中になります。
もっともっと、さまざまなことを知りたくなります。
つまり、気になること、やりたいこと、なりたいものが増えます。
そして「好き」が増えると「好き」同士がつながるときがきます。
それが次々とつながると、ビーズをつなげるようにどんどんと世界は広がっていきます。
たとえば、昆虫が好きになる→その虫は何を食べるんだろう?→その虫はどんな場所にいる?同じ場所にすむ生きものは?
そんなふうにどんどん掘り下げて考えることで、些細な疑問も自然環境や食物連鎖を知る第一歩だったりします。
私たち親のちょっとした声がけや取り組みで興味を持ったり、子どもたち自身が「好き」を深掘りしたり、遊びながら無意識のうちに学んでいきます。
大人には思いつかないアッと驚くような発想力や「どこで覚えたの?」というような知識を教えてくれることも。
子どもたちのスポンジのような吸収力には目を見張るものがあります。
そんな子どもの「好き」から非認知能力や自己肯定感も高められると思っています。
お子さまの「好き」なこと「やりたい」ことを、止めることなくどんどんやらせてあげましょう。
まずは、子どもたちの「好き」なことを親の私たちも好きになって、一緒に遊びながら楽しむことからはじめてみませんか?
子どもの世界に大人も「せーのっ!」で飛び込んでみてください。
お子様たちの夢を応援したい、子育て世代の保護者の方がたのお役に少しでも立てればうれしいです。
非認知能力とは、積極性や粘り強さ、リーダーシップやモチベーションの高さ、人と協力する力、コミュニケーション能力といった学力テストなどでは数値では図りにくい能力のこと。社会情緒的スキルともいわれ、個人の人生に大きく影響し、子どもの将来や人生を豊かにするといわれている力のことです。
自己肯定感とは、ありのままの自分を肯定する感覚のこと。他人とくらべることなく、自分をかけがえのない存在として肯定する、誰かに好意的に受け止められることで生まれます。自己肯定感が高いことは、前に進むための原動力となる重要な感覚といわれています。